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あなただけ今晩は
第6章 赤石温泉
仲居さんたちが料理を座卓に並べてくれる。
今日はオプションで鹿刺を頼んだのだ。
メニューは山菜や鮎の塩焼き、お刺身、鰻のかば焼き、茶わん蒸し、天ぷらなどだったと思う。
アキラはビールを頼み、私は日本酒を頼んだ。
グラスを傾けて“チン”と鳴らしこの旅行に乾杯したのだ。
アキラは相変わらず山菜を私に渡してくる。
「ここのお宿の食事はとても質素だけれど量も丁度よくて私は好きだな…」
「そうだね、沢山ありるぎると食べられないけどさ、ここは食べられるよね…」
「うん、鮎の塩焼きと鹿刺が最高だわ…」
「彩ちゃんは、本当にジビエが好きなんだから…」
そう言うとアキラは笑うのだ。
何故だか、お漬物のたくあんがとても美味しかったのを覚えている。
仲居さんに聞いてみたら、女将が毎年自分で漬けて作っているという。
思わず私はそのたくあんをお代わりしたのだ。
それくらいに、女将の造ったたくあんは美味しかった。
それに、日本酒に良く合うのだった。
私たちはゆっくりと川のせせらぎを聞きながら夕飯を食べた。
それは、とても贅沢な時間だったと思う。
2時間位掛けて食べていた様に思う。
その後、仲居さんを呼んで、器を下げて貰った。
暫く、布団に寝ころんでまったりとしていた。
アキラはまたゲームをしている。
「彩ちゃん、もう少ししたらまた一緒に露天風呂に行こうよ…」
「いいわよ…」
そんな会話があり、また私たちは混浴露天風呂に入りに行くことになった。

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