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あなただけ今晩は
第1章 プロローグ
引っ越しは私が始めに引っ越してきて住むことになった。
それが確か12月の上旬のことだったと思う。
私はアキラが越してくるまでの間一人で3LDKのマンションに住むことになった。
私の引っ越しは順調に進み無事に荷物を新居に入れることが出来た。
アキラが越してくるのは12月14日に決まったのだ。
それまでは一人でちょっと心細かったが3LDKのマンションで寝泊まりして会社に行っていた。
アキラは当時学芸大学にアパートがあった。
そこから横浜まで越してくるのだ。
でも、アキラの荷物はとても少なかった。
引っ越し当日に私はアキラの引っ越しの荷物が山積みにされているアパートへと行った。
「もう、荷物は全部荷造りできてるのよね?」
「うん、大丈夫だよ…」
「本当に高山くんのアパートの荷物は少ないのね…」
「え?平井さんが多すぎるんじゃない?…」
そう言うとアキラは笑うのだった。
確かにそうで私は一人暮らしの割には荷物が多かったのだ。
「で、引っ越し屋さんは何時に来るの?」
「うん、多分午後3時頃だと思う…」
「随分遅いのね?」
「安いプランにしたからね、時間は選べないんだよ…」
この頃からアキラはお金にはちゃんとしていたと思う。
実に見かけによらず堅実だったのだ。
「じゃ、私はマンションで高山くんが来るのを待っているわ…」
「うん、俺も直ぐに行けると思うからマンションで待ってて…」

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