この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
彼女はボクに発情しない
第20章 三日月が導く静かなる助奏
だから、本当に私は自信がなくて、
『陽太くんが、まだフリーなら、私は・・・私は・・・陽太くんの彼女になりたいです』
なんて変な言い方になってしまった。
二番目に考えてくれさえすればいい、と、言っているようなものだ。
今、きっと、この月の下、彼と奏ちゃんは一緒にいるに違いない。
奏ちゃんが本気で「好きだ」と言ったなら、陽太くんはきっとキスしちゃうだろうな。
なんで、あんな勝負を持ちかけてしまったのだろう。
あの花火大会の夜に思い知ったではないか。
『陽太くんは絶対に奏ちゃんの所に走っていく』
勝ち目なんかあるワケがない。陽太くんの目には最初から奏ちゃんしか映っていない。
はあ・・・。
深いため息が出る。思わず、真っ暗な空を振り仰ぐ。
なんでか知らないけど、空が滲んでいく。星たちは歪んでいた。
『陽太くんが、まだフリーなら、私は・・・私は・・・陽太くんの彼女になりたいです』
なんて変な言い方になってしまった。
二番目に考えてくれさえすればいい、と、言っているようなものだ。
今、きっと、この月の下、彼と奏ちゃんは一緒にいるに違いない。
奏ちゃんが本気で「好きだ」と言ったなら、陽太くんはきっとキスしちゃうだろうな。
なんで、あんな勝負を持ちかけてしまったのだろう。
あの花火大会の夜に思い知ったではないか。
『陽太くんは絶対に奏ちゃんの所に走っていく』
勝ち目なんかあるワケがない。陽太くんの目には最初から奏ちゃんしか映っていない。
はあ・・・。
深いため息が出る。思わず、真っ暗な空を振り仰ぐ。
なんでか知らないけど、空が滲んでいく。星たちは歪んでいた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


