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誰にも言えない!
第4章 自分に嘘をついて…
バタン
玄関のドアが閉まったのと同時に
私はその場に壁にもたれたままへたりこんだ
まだ私の体には
よしくんに抱きしめられた熱が残っている
(よしくんが私のこと好きだなんて…)
考えたこともなかった
よしくんを私は今まで“幼馴染”として見てきたから
だけど・・
私を抱きしめた
広い胸
逞しい腕
昔よりも大人になってる
(男の人、なんだ…)
そう実感せざるを得なかった
(あんなに抱きしめられたら
私だって意識しちゃうよ・・)
立ち上がり自分の部屋へと向かう
(私の返事、聞かせろってことだよね?
付き合うかどうかってことなのかな…)
考えれば考えるほど
頭の中がぐちゃぐちゃになる
(文香に相談、しようかな…)
私はそう心に決め、
自分の気持ちが分からないまま
明日を迎えた

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