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淫夢売ります
第45章 仮面の夜会/三夜目:ゲリエール
「感じているね?リノソンス・・・」
「あら、太ももがこんなにビクビクして」

左右から投げかけられる淫らな言葉
身体の奥がどんどん熱くなってきて、じゅわっと女の芯に淫蜜が滲む。パンティは黒なので、沁みが見えるということこそなかったが足が拘束され、それを閉じることすらできないことが、私の羞恥心を高めていく。

やめて・・・やめてやめてっ!

ゆっくりとデュークの手が脇腹から太もも、そして、鼠径部に伸びてくる。指の腹でパンティラインをなぞられる。

「んんっ・・・♡」

ゾクリと背筋が震え、声が漏れる。私の反応にリュネールが含み笑いを漏らした。

「もっと・・・気持ちよくなりたい?
 だったら、そう言って。ね?そうそう・・・ああん♡気持ちよくしてぇ・・って
 可愛くおねだりできたら、いっぱい、いっぱいかわいがってあげるわ・・・」

その間もデュークが私のパンティの上から絶妙に絶対的な性感帯に触れないようなラインを指でなぞってくる。久しぶりに与えられた沸騰するほどの性感は、私の精神を、理性をどんどんと溶かしていってしまう。

「おや・・・リノソンス・・・腰が、震えるように動いているよ?」
「我慢、しないで・・・ね?
 きもちよーく、なりましょうよ・・・」

リュネールはそう言うと、また一口、カクテルを含み、私の口に流し込んできた。リュネールの唾液と混ざりあった淫らな薬が、また私の身体に落ちてくる。

唇の端から飲み込みきれなかったカクテルがたらりと首筋に垂れる。
それをデュークがぺろりと舌で舐め上げた。

「ひゃあぅ♡」

頭を振って私はその性感に耐えようとする。何故かわからないけれど、ここで、快楽に身を任せてはいけない・・・そんな思いがあったからだ。

ここで頷いたら、私の中の決定的な何かが壊れてしまう
そんなふうに思っていたから・・・。

唇を噛んで、首を振り続ける私を見て、リュネールが目を細める。
「あら、強情ね・・・どうしようかしら?デューク」
「うん、リュネール。そうだね・・・もう少し、攻めてみようか?」
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