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第44章 淫らな選択：戻れない・・・

今度は手のひらで押し包むように胸全体を揉まれる。乳首を押しつぶされるように撫でられ、擦られ、身体の中で何かの感触が膨らんでくる。その感覚をなんとか逃がそうとして、手足を動かすが、手錠で拘束された手足ではどうすることもできない。動けないままの一方的な未知の愛撫・・・それは、私の中の快感を否応なく増大させていくことになった。

更にたらたらと『液体』が垂らされていく。胸に、お腹に、腰のあたりにも・・・そして、無言の手のひらは脇腹をくすぐり、お腹を撫ぜ、ついに私の秘所にまで到達する。

「うん・・・ん・・・んあっ♡」

手のひらが陰唇に押し付けられ、ぐにぐにと押し込まれるように動かされる。そこを触られながらもう一方の手で、乳首も責められ続ける。陰唇とクリトリス、乳首・・・気持ちの良いところを同時に刺激され、身体が蕩けそうになる。

「あ・・・ん・・・んあ♡」

優しい愛撫・・・そして、このぬめりけのある液体が、私の身体の奥から未成熟な性感を無理矢理に呼び覚ましていく。緊張感は興奮に置き換わり、快楽が身体の芯を熱くする。最初は遠慮がちだった声は次第に大きくなり、胸の、秘所の、クリトリスへの愛撫で私は何度も軽い絶頂に達してしまっていた。

「んん・・・んあっ！」

ビクンと腰が跳ねる。そして、何度イッても、杉村はその愛撫をやめようとしなかった。強くもない弱くもない刺激は、身体中に快感を染み込ませるように与えられ続ける。相変わらず身動きは取れず、私にはどんな拒否権も与えられない。

いつまで・・・いつまでこうされるの・・・

ひやりと、両の乳首に冷たい感触がある。何か硬いものをつけられているようだった。さっき電車の中でつけられた震えるおもちゃとは違うようだ。乳首に何かをはめられたような、そんな感じ。何か柔らかいもので乳首の先が包まれている。そして・・・

「いやっ！！」

陰裂に、クリトリスに、ヌメッとしたこれまでにない感覚が襲いかかる。生暖かい感触、ちゅっと吸われ、こねられ、陰裂をなぞられてやっと私は理解した。

な・・・舐めてる！？

『そこ』に口をつけるなど、考えてもみない行為だった。興奮に混乱がないまぜになり、私はあられもない声を出して善がる。そして私の声が大きくなり始めた時、胸の『何か』が動き始めた。

ブブブブブブ・・・・