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淫夢売ります
第29章 白の花園:閉ざされた庭園

「うちのお庭に、なにか御用?」
考え込んでいるところに、急に後ろから声をかけられたので、私はビクッとして思わず息を詰めてしまう。
「あら・・・ごめんなさい。驚かすつもりはなかったのよ」
振り返ると、そこには綿毛のようなふわふわとしたヘアスタイルの女の子が立っていた。
「あ・・・えと・・・」
とっさになんと言っていいかわからず、言葉に詰まってしまう。
「私はユミよ、あなたは?」
その子がふわりと笑う。年の頃は私と同じくらいのように見える。20歳前後といったところだろうか?
ブラウンのシンプルなワンピースを着ており、木製のチャームの付いたペンダントを下げていた。
「私は、新海・・・」
「下の名前は?」
「ひ・・・裕美」
「ふーん、裕美っていうの?ユミ、裕美、『ミ』が同じだね」
そう言って、ユミは手を差し伸べた。私もおずおずと手を伸ばし、その手を取った。
握った手はしっとりしてて、滑らかで、とても繊細だなと感じた。
「よかったら、うちでお茶しない?」
屈託なく、笑うユミの笑顔に、どきりとしてしまう。
どきりとして、何故か私は赤面していた。
ユミが私がさっきまで見つめていた庭を指差す。
「ごめんね、そこは開かないの。お庭、入れないんだ。でも、お家なら入れるよ。お家の窓から座ってお庭も見られるの。だから、こっち・・・表から回りましょう」
そう言って、ユミは私の手を引き、屋敷の中に招き入れた。
考え込んでいるところに、急に後ろから声をかけられたので、私はビクッとして思わず息を詰めてしまう。
「あら・・・ごめんなさい。驚かすつもりはなかったのよ」
振り返ると、そこには綿毛のようなふわふわとしたヘアスタイルの女の子が立っていた。
「あ・・・えと・・・」
とっさになんと言っていいかわからず、言葉に詰まってしまう。
「私はユミよ、あなたは?」
その子がふわりと笑う。年の頃は私と同じくらいのように見える。20歳前後といったところだろうか?
ブラウンのシンプルなワンピースを着ており、木製のチャームの付いたペンダントを下げていた。
「私は、新海・・・」
「下の名前は?」
「ひ・・・裕美」
「ふーん、裕美っていうの?ユミ、裕美、『ミ』が同じだね」
そう言って、ユミは手を差し伸べた。私もおずおずと手を伸ばし、その手を取った。
握った手はしっとりしてて、滑らかで、とても繊細だなと感じた。
「よかったら、うちでお茶しない?」
屈託なく、笑うユミの笑顔に、どきりとしてしまう。
どきりとして、何故か私は赤面していた。
ユミが私がさっきまで見つめていた庭を指差す。
「ごめんね、そこは開かないの。お庭、入れないんだ。でも、お家なら入れるよ。お家の窓から座ってお庭も見られるの。だから、こっち・・・表から回りましょう」
そう言って、ユミは私の手を引き、屋敷の中に招き入れた。

