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わたしの彼は 甘くて強引
第3章 旅先の一夜

絡む舌は柚子の呼吸を乱しながらも、決して強く吸い付くことはなかった、
その動きは――
彼女になんとも言えないもどかしさを与えてしまう。
「…ハァ…っ…ん……」
だが一転して、胸の突起を弄ぶ指だけはその激しさを増していった。
親指の腹でグリグリと圧をかけながら強くこね回され
固くならざるを得ないその突起は否定できない官能を柚子にもたすようになる――
「…ハァ…ハァ…あぁ…っ…ァ……匠さん…っ……」
離れた唇から、柚子の切ない喘ぎが零れた。
腕を突っ込まれたことで乱れ始める彼女の浴衣
匠が彼女の黒髪を片側にかき寄せれば、そこから伸びた白いうなじが彼を誘う…
「……」
そこに匠は舌を這わせた。
「…匠さん…っ…あぁ…はぁ…っ……ッ…」
「…ふっ…」
今まで何度か肌を重ねてきた中で――
どれだけ愛撫をしてやっても
柚子は決して、気持ち良いだのその類の言葉を口にしない…
代わりに、甘ったるい声で俺の名を呼び始める
「…んァ…っ…ハァァ……!」
…そうやって、無意識の内に俺を誘っているのか?
それもお前の可愛いところだが……
「……っ…たまには苛めたくなるな…!」
その口で言わせたい――

