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籠の鳥
第7章 軋んだ心

和也さんは、真っ直ぐ 忍さんに視線を向けた。
「ねぇ忍…敦士のパートナーに その子 貸してよ?
ダンスぐらい 躾てあるでしょ?」
忍さんが断るより先に敦士と呼ばれた男性が私の手を取り椅子から立たせた。
「えっ」
驚いて忍さんを見つめると 困ったように額に手をあてている…
忍さんに拒否権はないみたい。
訳もわからず手を引かれた私は、あっと言う間にステージに引き上げられる…
ステージを照らす証明のせいで、会場にいる忍さんの顔もわからない…
会場内からは《ホワイト…》そう囁く声が聞こえてくる…
新さんにダンスは教わっていたけど…
突然の事に固まっていると、
私の前に膝まづいた敦士さんが手の甲に口付けを落とす…
それが 合図の様に会場内にワルツが流れ出した。
「ねぇ忍…敦士のパートナーに その子 貸してよ?
ダンスぐらい 躾てあるでしょ?」
忍さんが断るより先に敦士と呼ばれた男性が私の手を取り椅子から立たせた。
「えっ」
驚いて忍さんを見つめると 困ったように額に手をあてている…
忍さんに拒否権はないみたい。
訳もわからず手を引かれた私は、あっと言う間にステージに引き上げられる…
ステージを照らす証明のせいで、会場にいる忍さんの顔もわからない…
会場内からは《ホワイト…》そう囁く声が聞こえてくる…
新さんにダンスは教わっていたけど…
突然の事に固まっていると、
私の前に膝まづいた敦士さんが手の甲に口付けを落とす…
それが 合図の様に会場内にワルツが流れ出した。

