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僕のとなり
第2章 彼女
真央はそう言うと僕を少し笑いながら睨んだ。
僕はどうしても、まだ真央とは呼べなかった。
「真央、さん…で、いいですか?」
「いやだ、真央でいいわよ…」
尚もそう言いながら笑って見せる。
お互いほろ酔い気分になって来た。
「ところで、薫くんは学校の方はどうなの?」
「大学ですか?今の所単位は全て順調に取れてますよ…」
「そうなんだ、講義サボったりしてないんだ?」
「サボりませんよ…」
僕はその言葉に笑いながら答えた。
そんな会話をしているうちに僕は一皿シチューを平らげてしまった。
「薫くん、お代わりいる?」
「いや、もう大丈夫です…」
部屋の時計を見ると8時半を少し回ったところだった。
「じゃ、片づけようか?」
「はい、僕も手伝いますよ」
そう言うと僕らは片づけを始めた。
食器を僕が洗い、真央がそれを拭いた。
「薫くん、食後に珈琲でもどう?」
「いいですね、珈琲飲みます」
「じゃ、淹れるわね」
真央はケトルに水を入れ湯を沸かし始める。

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