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僕の麗子さん
第7章 喜び
テーブルにはバケットにサーモンの香草焼き、ポタージュにカルパッチョにワインが並んだ。
魚料理と言えばワインは白だった。
僕らはワインで乾杯した。
「あぁ、美味しい、お魚には白ワインよね…」
「そうだね、麗子さんの料理が食べられるなんて僕は嬉しいよ…」
僕は本当に嬉しかった。
食事をしながら僕らは他愛もない話をした。
例の歯医者さんの話しとか、悪友の隼人の話とかをしていたのだ。
この夜はゆっくりと過ぎていくように僕は感じていた。
食事が済むと僕は後片付けを手伝った。
食洗器があるので、その中に食器を入れてスタートボタンを押すだけだったけれど。
ワイングラスだけはまだテーブルに残したままだった。
僕らは2階にある麗子さんの寝室に行った。
またベッドの毛布の中でじゃれ合っていた。
麗子さんは、僕がまた身体をくすぐると身体をよじって逃げた。
それが、愉しくて僕らはくすぐり合っていた。
自然と互い引きあうようにキスをした。
僕らは貪るようにキスを繰り返した。
麗子さんの口角からは唾液がしたたり落ちている。
僕はその滴を指で拭った。
「麗子さん、僕は麗子さんの事が凄く好きなんだ…」
「領くん、私もよ…」
そう言うとまた深いキスをした。

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