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第2章 出会

「僕はね..普通の楽しみ方はできないんです。」

ホテルの部屋に入り、帽子を脱ぎながら私にいった。

綺麗な金髪がさらりと彼の顔にかかる。
瞳の色といい、髪の色といい..

「あなた外人?」

私が聞くと、ふっと笑った。

「よく聞かれますよ。戸籍上は日本人ですけどね。これは..誰かからの遺伝子でしょう。」

「誰かからの..って。」

その言葉に笑ってしまう。
すると近づいてきて私を見下ろすと顎を持ち上げられた。

「ところで、僕に歌を作って貰うにはそれなりの代償がかかる。」

「でも..いまお金はないのよ。」

私が困って言うと、クスクス笑った。