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青い欲情~男と女の色模様~
第17章 対峙する夫婦
明人が沙織を連れ出してくれたことで
清美はようやく落ち着きを取り戻した。
「二年間も彼女を抱きながら何も知らずに私はあなたに抱かれていたのね
愛していると言ってくれたのは嘘だったのね」
「いや、嘘じゃない
清美、君を愛しているんだ」
「じゃあ…あの女は遊びなのよね?」
「そ、それは…」
「二人とも愛しているなんて言わないでよね」
「そういうお前は、動画の男を愛していないんだな?お前こそ遊びだったと言いきれるのか?」
「遊びに決まってるじゃない」
「あんな動画を撮らせておいてよく言うよ
しかも、お前は自分から腰を振っていたじゃないか」
「あれは…」
「なあ…怒らないで聞いて欲しいんだけど…
互いの足らない部分を補うために別々のパートナーにそれを求めたらどうだろう?
お前はあの男と、俺は沙織をセックスパートナーとして認め合うんだ」
「な、何をバカなことを!」
「その方が性生活が充実出来るじゃないか
僕は…沙織とは別れたくないんだよ」
春彦の提案にはついていけないと思った。
自分と同じぐらい彼女を愛していると言うのなら夫婦関係は破綻してしまったのだと清美は覚悟を決めた。
「私たち…別れましょ…
私があの男に抱かれているとわかっていながら、あなたは私を抱けると言うんでしょ?
私は無理、沙織さんに挿入したペニスを私は受け入れられないわ」
別れるという決定的な一言を言ってしまったと言うのに、なぜか清美はこれが一番の解決策だと納得できた。

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