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青い欲情~男と女の色模様~
第13章 家庭教師
ワイパーが忙しなく左右に振れる。
思っていた以上に雨足が強いので
車で送ってもらえるので助かった。
電車では小一時間かかる帰り道も
車だと30分もあれば自宅に着いた。
「あの…送っていただいたお礼に
お茶でも飲んでいきません?」
沙織は偶然とはいえ
春彦を思わぬ形で自宅に招く事にドキドキしていた。
「そうかい?
せっかくそう言ってくれるのなら
ちょっとお邪魔しようかな」
もとより春彦は雨だから送ると言うのを口実に、沙織の部屋に上がり込むつもりだった。
「ごめんなさい。散らかっていますけれど…」
沙織は急いでテーブルの上のファッション雑誌を片付けようとした。
「そんなものはどうでもいいじゃないか」
春彦は屈んで雑誌を片付ける沙織の手をとって立ち上がらせた。
そしてグッと沙織の体を引き寄せると
おもむろに唇を重ねた。
「あん…春彦ぉ…」
沙織としても愛人を自宅に招き入れて欲情していたので、自ら唇を開いて春彦の口の中に舌を差し込んだ。
二人のボルテージが一気に上昇して
互いの体をまさぐり始める。
「うふふふ…晴彦ったら勃起してる…」
「ああ、君の部屋で抱き合えることを夢に見ていたからね、どうしようもなく興奮しているよ」
春彦も負けじと沙織の放漫な胸を揉んだ。

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