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青い欲情~男と女の色模様~
第11章 放課後の二人
下校して校舎が見えなくなると
すかさず美波が僕の手を握ってきた。
指を絡み合って恋人繋ぎで手をつないでやると
美波は嬉しそうに体を寄せてきた。
そろそろ北風が強くなりはじめて
体温を奪っていくけど
それ以上に僕らはお互いの体が熱気を帯びて
寒さなど感じなかった。
「ね、寄っていこ…」
先に言い出したのは美波だった。
お昼に図書委員の控え室でエッチしたものの
不完全燃焼だったし、
何よりも明人が射精で終わることが出来なかったからスッキリさせてあげたいと思った。
初冬の夕暮れは早い。
すでに陽は落ちて公園は夕闇どころか真っ暗だった。
あの例のベンチで…
明人が以前に美波と股間を触りあった外灯の明かりが届かないベンチに連れていこうとするのを美波が拒んだ。
「ね、明人…あっち…」
美波が指差したのは公園の公衆トイレだった。
「やだよ…多分、臭いし汚いぜ」
せっかくの暗がりのベンチがあるのに
どうしてわざわざそんなところを選ぶのさと
明人は乗り気じゃなかった。
「あのトイレね…先週に改装が終わったばかりなの。多目的トイレなんて便座シートが保温なのよ」
「じゃあ…あそこならパンツを脱いでハメあえるな」
せっかく美波がヤラせてくれると言うんだから
気の変わらないうちに僕は彼女を連れ込んだ。

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