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青い欲情~男と女の色模様~
第7章 おねえさんと再び
夕日が綺麗だとおねえさんが言ったように
僕は、その夕日を見て感動してしまった。
太平洋の水平線に消えてゆく夕日…
太陽ってこんなにもデカイんだと
思わず鳥肌が立った。
「ね、綺麗でしょ?」
「うん、こんな夕日を見たの初めてだ…
でもね…夕日よりも…やっぱり、おねえさんの方が綺麗だ」
出来るだけ大人びて
かっこよくセリフを決めたつもりなのに
おねえさんは「何それ?」と言った後
大きな口を開けて「アハハハ!」と大笑いした。
「今日は付き合ってくれてありがとうね」
ひとしきり笑ったあと、
おねえさんは急に真剣な表情になって
しんみりとしながらそういった。
「いえ…そんなのお安いご用ですし…」
エッチするだけじゃなく
二人でこんなふうに景色を眺めながら
同じ時間を過ごすのもいいもんだなと思った。
「明人…私に呼び出されて、エッチできると期待していたんじゃない?」
図星だったけど
はい、そうですなんて野暮なことはこの際、いわない方が懸命だなと思ったので
「おねえさんとデートできるなら
エッチができなくても関係ないよ」と
僕は精一杯の強がりを言った。
「若いんだから我慢しなくていいのよ」
そう言って、おねえさんは運転席から身を乗り出して、助手席に座る僕にキスをした。

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