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~疼き~
第11章 交わり
そう言われると気恥ずかしさと嬉しさでいっぱいなるのだった。
ペニスには大量の血液が集まってくる。
そして、それは頂点へと向かってゆく。
「あぁ、い、いい…」
蓮がそう呟いたと同時だった。
ペニスが爆発を起こしたように破裂し、精液が夏海の身体の奥へと解き放たれていった。
精液は身体の中に納まり切れずに膣の外へと溢れていく。
ペニスはドクンドクンと脈打っていた。
それと同時に膣も激しく痙攣していた。
夏海は何年かぶりに最高のエクスタシーを感じていたのだ。
まだ身体が繋がったまま二人は見つめ合っていた。
「夏海、好きだ…」
「私もだよ…」
二人が身体を離すと大量の精液が夏海の太ももに流れ落ちて行った。
その精液をティッシュで優しく蓮が拭き取ってくれる。
お互い裸のままで抱き合った。
そして、眠ったのだった。
その眠りはとても心地よい物だった。
夏海は夢の中で心の中にあった重い鉛のようなものが溶けてゆくのを感じていた。
そう、蒼は寿命だったのだ。
もう、この世での役目を終えたので死んだのだと、思っていた。
翌朝、目が覚めると眩しい朝日がカーテンの隙間から漏れていた。
「昨日は夕飯食べはぐれちゃったね」
「そうだな…」
二人はそう言うと笑ったのだ。
服に着替えるとホテルを出てモーニングをやっている店へと向かった。
店に行くまでの道すがら、二人はまた手を繋いでいた。
朝の強い日の光がとても眩しく暑さを感じた二人だった。

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