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第41章 晴海　36歳

私が結婚してから疎遠になってしまった妹ですが
旅行をしてみて一気に打ち解ける事ができました。

「由美ちゃんと旅行に来れて良かったわ」

「私もお姉さんとゆっくり話がしたかったので
本当に楽しいです」

私たちは年齢差を忘れて
一緒にスキューバダイビングをしたり
ビーチで海水浴をしたりと心から楽しませてもらいました。

「ねえ、彼女たち…どこから来たの？」

無理して標準語を話そうとしてくれているのか
少しばかりイントネーションの変な言葉で
現地の若者が声をかけてきました。

私はこういうナンパみたいな出会いは慣れていないので、無視をしようとしましたが
やはり妹の由美ちゃんは若いからか
このように声を掛けられるのは慣れているようで
「東京からです」とフレンドリーに受け答えをしました。

「よかったら…一緒に遊びませんか？」

穴場とか色々教えてあげますよ

男の子達は、かなり積極的に私たちを口説いてきました。

「口説きたいのは由美ちゃんでしょ？
私みたいなおばさんはどこかへ行ったほうがいいのかしら？」

「いえいえ、おばさんだなんて思っていませんから、おねえさんも是非、僕らと一緒に遊びませんか？」

四人グループの男の子の一人が
私のタイプの男性だったので
図々しくも私も仲間に加えていただきました。