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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第3章 史絵 34歳
Tバックなんだから
少しだけ横にずらしたらいくらでもアソコが見れるのに。
結局、そういうことをするのが邪魔臭いんでしょうけどTバックを脱がせて一糸纏わぬ姿にしてしまいました。
私の、はかなげなほど白い肌は
アルコールの酔いのせいで薄く桃色に色づいている。
「柔らかい…けれど引き締まったすばらしい身体」
ちょっぴり拗ねた感じを彼は感じ取ったのか
慌てて私の体を褒め始めた。
それから唇と同じような
下半身の柔らかい唇にキスをして…
このように丁寧に扱ってもらい、
やさしく触れられていると心が淫らになってきます。
だって…男の人の体温を直に感じることができるんですもの。
「清ぃ」
「なんだよ、今更待ったはナシだぜ」
裸の体を急に密着させてきた。
何よ!せめて嘘でもいいから好きだよなんて言ってほしかったのに…
突然抱きつかれて、
彼の表情を見ればまた妖艶な微笑み。
私、吹き出しそうになってしまいました。
たぶん、彼的には精一杯ジゴロを演じているんだと思います。
それでも不自然なほど熱を持った私の体と、
しっとりとした餅肌に彼の余裕が失くなる。
「ったく…もう俺、責任取れねぇからな」
そう言うと彼も急いで全裸になりました。

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