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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ
第6章 カタログ NO 5 秘密の個人授業 前編

駅へと向かういつもの道の
獅堂が見上げた空には
眩しい夏の太陽と
夏の雲が浮かぶ 空が広がっていた
今年の夏は…暑い夏になりそうな
そんなある夏の一日
「帰ったら、勉強するか」
宇梶は水着美女と熱い一夏の恋が
なんとかと言っていたが…
生憎な事に俺は
一夏で終わらせるつもりはないしな
ーーーー
ーーー
ーー
ー
次の日の補習授業は普通に受けた
時折 警戒しているのか
こちらの様子を
先生がチラチラと伺って来る
昨日の行動の今日なのだから
俺がまた何か 距離を詰める様な
行動に出るんじゃないかと
先生は警戒してるんだろうが
昨日のあれは
俺をただの男子生徒の一人から
先生に異性として
男として意識させる為だけの物なのだから
「手が止まってますが、先生。
俺の顔に、何かついてたりしますか?」
そう獅堂がホワイトボードの内容を
ノートに書き写しながら
そうこちらに向かって問いかけて来て
「いや…、別に…何でも…無いぞ?獅堂」
落ちつけ…若葉
相手はまだ高校生じゃないか
それもこの学校の生徒だ
「先生のお顔を見る限り、
昨日はあまりお休みになられなかった様に
俺には見えるのですが…。先生に
俺の言った事を…、意識して頂けているなら。
俺としては、光栄ですよ?」
「獅堂、お前…高校生…だよな?」
後 大きな罠がある事に
昨日試験問題を見直して気が付いた
あくまでも
学期末の試験の補習授業なのだ
あの誰も赤点を取れないあのテストの
あの内容についての
補習授業しか私は彼にする事が出来ず
それでいて この補習授業の範囲からしか
問題は作れないのだ
この補習の追加試験なのだから…
問題を極端に難しくは出来ない
「ええ、俺は紛れもなく
この学校の生徒で高校生ですが。
先生、それが、何か?」
「全部、わざと…じゃないのか?
そんな事をして、わざわざ一学期の
成績を下げてまで、
獅堂、お前に何の得がある?」
獅堂が驚いた様子で
まだあどけなさも残る
男性にしては大きめの目を
更に大きく丸くさせて見開いていて
計算高いのかと思えば
高校生らしい顔を こちらに見せて来る

