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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第2章 SideⅡ(沙絢(さあや))~デートの約束~

沙絢は深い息を吐いた。この男になら、何もかも話しても良いだろう。いや、沙絢自身、固い殻に閉じこもり自らを外の世界から遮断する一方、心のどこかでは誰かに自分をさらけ出したい、真実を聞いて貰いたいと考えていたのかもしれない。
沙絢はポツリと言った。
「私なんか生きていたって、誰も歓ばないから」
男が形の良い眉を寄せた。
「そんなことはないだろう。親父さんやお袋さんは絶対に哀しむぞ」
沙絢はポツリと言った。
「私なんか生きていたって、誰も歓ばないから」
男が形の良い眉を寄せた。
「そんなことはないだろう。親父さんやお袋さんは絶対に哀しむぞ」

