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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第2章 SideⅡ(沙絢(さあや))~デートの約束~

男が真顔になった。
「自分が死のうかっていうときに他人の心配をするなんて、あんた、跳ねっ返りだけど意外に優しいんだな」
「跳ねっ返りは余計よ」
男が低い声で笑った。柔らかな低音の声は聞いていると、何が心の奥が妖しくざわめくようで―。またしても沙絢の心臓が煩くなる。
「さっきも言っただろ、俺はお節介な女が好きなんだ、ついでに付け加えれば、優しい女もタイプだぞ」
「誰もあなたの好みのタイプは聞いてない!」
「自分が死のうかっていうときに他人の心配をするなんて、あんた、跳ねっ返りだけど意外に優しいんだな」
「跳ねっ返りは余計よ」
男が低い声で笑った。柔らかな低音の声は聞いていると、何が心の奥が妖しくざわめくようで―。またしても沙絢の心臓が煩くなる。
「さっきも言っただろ、俺はお節介な女が好きなんだ、ついでに付け加えれば、優しい女もタイプだぞ」
「誰もあなたの好みのタイプは聞いてない!」

