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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第3章 SideⅢ(沙絢)~Merry go round~
が、しばらくして、光樹の顔色がどんどん蒼くなっているのに気づき、沙絢は愕いた。
「光樹さん、どうしたの?」
「眼が回ったみたいだ」
しまいには冷や汗まで額ににじみ出し、沙絢は随分と心配した。
やっとカップが止まって、蒼白になった光樹に肩を貸してベンチに座った。
「大丈夫?」
依然として顔色の冴えない彼に気遣わしげに問えば、光樹は照れたように笑う。