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第3章 ＳｉｄｅⅢ（沙絢）～Ｍｅｒｒｙ　ｇｏ　ｒｏｕｎｄ～

「まあ、そんなもんだ。俺の話はもう良い。今なら、お前はまだ間に合う。出席日数の問題はあるだろうが、うまくいけば卒業できるかもしれないし、来年が駄目でも、一年遅れれば卒業は可能だ。俺が思うに、案外、一年遅らせた方がお前には良いかもしれない。また人間関係がリセットされて、まったく新しいものになるだろう。周囲の連中もお前を偏見で見るヤツが少しでも少ないんじゃないのかな」
　心からの言葉は、沙絢の心に滲みた。