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レム睡眠官能姦淫行動障害の僕
第22章 森林鉄道

終点の駅舎は無人でジャングルの中です。
プラットホームを降りると小道があります。

小道を歩いて進むと妖精のティンカーベルが飛んできて、トロピカルな果肉を食べさせてくれました。おとぎの国の果樹園で、アダムとイブが栽培した媚薬の果実だそうです。

妖精がウインクをして飛び去ってしばらく歩くと、目の前に木偶の男とドレスの女が背を向けて歩いています。

どう見たって二人の姿は、ピノキオと白雪姫です。
でも、おかしいではないか……、

先ほどトロッコ列車で停車した藪の向こうの広場で、ピノキオと白雪姫は高校生のカップルを相手にヤリ合っているはずなのに、どうしてここにいるのだ?

ピノキオや白雪姫が二人もいるはずがない。
けげんに思って近づいて、背中から声をかけようとしたら……、

ピノキオは振り向きざまに、素早い動作で僕の後ろに回り込んだのです。

僕は両手首を掴まれて、あっという間に後ろ手にされてロープで縛られました。

妖精の果肉は媚薬ではなくてしびれ薬だったのか、僕は抵抗する気力も筋力も奪われて、されるがままに縛られたのです。

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