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女優なんて…
第14章 初舞台
優美子はベッドのシーツを手にして
マントのように広げた。
立ち稽古ではタオルケットを使用していたが
本番では薄い生地のシルクに変えられていた。
マントのように広げると
薄い生地にバックライトが浴びせられて
優美子の裸体のシルエットがくっきりと見ることができた。
そこへ、そのマントのシルエットの中に
清水が参戦する。
彼はマントの陰でビキニパンツをスルスルと脱いだ。
当然勃起しているイチモツが元気よく跳ね上がる。
それもシルエットとして観客に晒すこととなる。
客席からは「あれって…本物よね?」という
ざわめきのような小声があちらこちらから沸き起こった。
「ほう…あの男の役者も大した度胸じゃないか」
大白川監督も目を細めて
男の股間から伸びるシルエットを称えていた。
大劇場ではないとはいえ、
それなりに観客が入っている公衆の面前で
シルエットとはいえ、萎縮せずにちゃんと勃起している度胸を監督は褒め称えた。
涼風あかねといえば、
まるで、そのシルエットを見るのが目の毒だといわんばかりにうつむいて視線を逸らした。
やがて、舞台上の二人は薄い布地のシーツを体に纏わせてベッドに倒れこむ。
マントのシルエットは優美子がM字に股を広げられているのを映し出していた。

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