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全部、夏のせい
第20章 エピローグ

「ああ!
マーサ、愛してるよ」
レオンが囁きながら身体中にキスを落として、
私を味わうようにすると、
私は耐えきれず声を上げてしまう。
「ダメ…。
そこは…。
あっ…んっ…」
恥ずかしくて声を抑えようとすると、
レオンはもっと声を上げさせようと、
そこを探っては舌や指で刺激を与える。
「私も…したいの…」と言って、
レオンの身体を確かめるように舌を這わせていくと、
声を上げて身体を捩らせたりする。
そして、最後には二人、
溶け合うように交わって揺らめいて果ててしまう。
こんな風にして、
レオンと私と小さなアラムの新しい物語が静かに始まった。
周りには心置きなく笑いあえる家族や友人が居て、
離れて暮らしている人達とも確かな繋がりを感じることが出来た。
アラムの母国での事業もとても順調で、
バッグとテキスタイルの工房で作る商品は、
エクスとカンヌとニューヨークとトウキョウの小さな実店舗とネットショップで販売するようになった。
テキスタイルは母国のプリントに加えて、
南フランスのものもラインナップに加わったのは、
レオンがやっている事業のおかげだった。
熱烈なファンを自認する知識人や有名人が発信するSNSの効果のおかげで、
商品は入荷してもすぐに完売になる。
オートクチュールとプレタポルテの概念を取り入れて、
一点ものに違いラインと、それを元にした大量生産に近いラインの商品を用意して、
後者も数量をさほど作らないようにした戦略と、
商品の売り上げがストレートに貧困地域と言われる母国の女性や子供達の支援に繋がることを見せる仕組みが、販売を後押しすることになった。
マーサ、愛してるよ」
レオンが囁きながら身体中にキスを落として、
私を味わうようにすると、
私は耐えきれず声を上げてしまう。
「ダメ…。
そこは…。
あっ…んっ…」
恥ずかしくて声を抑えようとすると、
レオンはもっと声を上げさせようと、
そこを探っては舌や指で刺激を与える。
「私も…したいの…」と言って、
レオンの身体を確かめるように舌を這わせていくと、
声を上げて身体を捩らせたりする。
そして、最後には二人、
溶け合うように交わって揺らめいて果ててしまう。
こんな風にして、
レオンと私と小さなアラムの新しい物語が静かに始まった。
周りには心置きなく笑いあえる家族や友人が居て、
離れて暮らしている人達とも確かな繋がりを感じることが出来た。
アラムの母国での事業もとても順調で、
バッグとテキスタイルの工房で作る商品は、
エクスとカンヌとニューヨークとトウキョウの小さな実店舗とネットショップで販売するようになった。
テキスタイルは母国のプリントに加えて、
南フランスのものもラインナップに加わったのは、
レオンがやっている事業のおかげだった。
熱烈なファンを自認する知識人や有名人が発信するSNSの効果のおかげで、
商品は入荷してもすぐに完売になる。
オートクチュールとプレタポルテの概念を取り入れて、
一点ものに違いラインと、それを元にした大量生産に近いラインの商品を用意して、
後者も数量をさほど作らないようにした戦略と、
商品の売り上げがストレートに貧困地域と言われる母国の女性や子供達の支援に繋がることを見せる仕組みが、販売を後押しすることになった。

