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少し愛して
第7章 結婚生活
この日は日曜日であった。
1週間分の買い出しに行く日だった。
千佳は献立を考えていた。
佑貴はコーヒーを飲みながらタバコをくゆらせている。
「ユウくん、今週は何食べたい?」
「え?今週?今日でもいい?」
「うん、いいわ」
「今日は寒いからおでんとかがいいな」
「なら、今日はおでんにしようか?」
「それ、いいね。おでん食べたい」
「じゃ、今日のメニューは決まりね」
そう話すと二人は笑った。
でも、残りの日の献立を考えなくてはいけなかった。
千佳は考えていた。
月曜はハンバーグ、火曜はパスタ、水曜木曜はカレー、金曜は肉じゃが、土曜はお鍋。
この献立にすることにしたのだ。
この頃、佑貴は太り始めていたので夕飯は品数を減らしてくれと言われていた。
なので、福山家はいつも一品亭であった。
主食とサラダにお味噌汁があれば十分だったのだ。
二人は献立が決まると佑貴が車を出してくれて生協に買い物にでかけた。
生協に着くと佑貴は買い物のカートに足を掛けて乗ってはカートを滑らせていた。
「ユウくん、子供がまねするからそんなことしないの!!」
「えー?ダメなの?」

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