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婚外恋愛
第5章 逢瀬その5
数か月後…。
大宮から1通のメールが届いた。
「来月から大阪に転勤になったよ。もう、美智と会えない。そう思うと辛くなる」
そう、書かれてあった。
美智は信じられない気持ちでいっぱいだった。
折角、仲良くなれたのに…と、思っていたのである。
「美智、今晩、善で会わないか?」
「うん、いいわ」
善に行くと大宮がすでにカウンターの席で待っていた。
「花柳さん、俺、別れたくない…」
「私もよ…」
「旦那さんと別れて俺と一緒に大阪まで来てくれない?」
その言葉は正にプロポーズであった。
美智は夫の竜一と別れる気はなかった。
「たけちゃん、それはできないわ…」
「やっぱりそうなんだね…俺とは遊びだったのか…」
「そ、そんなことは無いわよ…」
美智は慌ててそう返した。
そうは言ったものの大宮と一緒になろうとは思っていなかった。
自分はずるい人間だと思っていた。
罪悪感を感じずにはいられなかった。
こうして、二人の関係は終わったのである。
美智はまた寂しくなった。
そして、婚外恋愛へと走ってゆくのであった。

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