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第7章 サディスティック・マリッジ〜第二章・春〜【二つ目の面倒事】

「こっちも洗ってやる」

琉の手が足の間に触れ、愛里咲はパチリと目を見開いた。

「あっ…洗ったっ…から‼︎ もっ…自分で洗った…っ…」

そう言いながら、慌てて琉の手を掴む愛里咲。


「愛里咲、手ぇ邪魔」

背後から聞こえた琉の低い声。

「ごっ…ごめ…なさぃ……」

愛里咲は身体をビクッと強張らせ、琉を掴んだ手をゆっくりと離した。


「素直じゃん？」

フッと琉を纏う空気が柔らかくなり、愛里咲はこっそりと安堵の息を漏らした。

「足開けよ、洗ってやる」

ビクッとまた身体を硬くした愛里咲だが、背後から琉の鋭い視線を感じ、ゆっくりと足を開いていった。