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バカな男に私は夢中
第6章 告白
「関係あらへん!」
「......」
(はああああぁ!?)
私は思いっきりのけぞった。
(頭が沸騰してる..意味わかんない..!)
「か、関係..ないって..」
「だって百合ちゃんの片思いやろ?ほんなら関係ないやん!」
「なんで..」
「まだ付き合うてへん訳やし、相手が好きになるかわからん状況なんやろ?」
「いや..そういうことでは..」
(何だこのポジティブさ..)
私はしどろもどろになりながら、斎藤からの強い視線を避ける。
「俺、もう女の子たちとはヤらへん!」
「ヤら..ていうか、“たち”って..あんたそんなに..」
私が言うと、しまった!という顔をした。
「む、昔のことや..!とりあえず、さっき百合ちゃん追いかけながらメールして、もうヤらんてゆうた!」
「はぁ?」
ワケがわからずポカンとしていると、笑顔で私にいう。
「俺百合ちゃんとしか、もうヤらへん!」
「な、なに言ってんのよ変態!」
電車が来る時刻だったため、周りにちらほら人が集まっていた。
チラチラと二人に向けられる視線を感じて顔が熱くなった。
そんなことはお構いなしに、斎藤が私を見つめる。
「絶対百合ちゃんを好きにさせてみせるから、覚悟しときぃな!」
そして、ちょうど来た電車に乗って帰っていった。

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