この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
バカな男に私は夢中
第5章 心惹
「ねぇ伏見さん。」
廊下を歩いていると、後ろから声をかけられた。
「は?」
心底イヤそうな顔で振り返ると、相手は目を見開いて、すぐに笑顔になった。
「ほんとに噂に聞いた通りだね。白百合様。」
「....」
「俺のこと覚えてない?百合ちゃん。」
「誰よ。」
変な奴、と思いながら考える。
その間ずっとニコニコしていた。
ニコニコ....この笑顔....どっかで....
「....あ。」
「思い出した?」
「ふみ..や..?」
「そうだよ!よかったー!」
「わぁ..久しぶりね!」
私は思わず笑顔になった。
そうだ、文也だ!
「けどどうしてここに?」
私が聞くと、肩をすくめて笑った。
「親が勉強しろってうるさくてさ。ここの高校生の授業うけてるんだ。」
その言葉に文也の制服を見て納得した。
「そういえばあんた高3だったね。」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


