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想い人
第6章 【続】第一章・同級生の想い人

ポンポンと、透也の左手が私の頭を軽く叩く。
「俺らより6コも下だから、片山さんから見たら子供っぽいかもしれないですね」
でも──…と透也は小声で言葉を繋げる。
「子供っぽい所も、可愛くて好きだよ」
耳元に寄せられた透也の唇から紡がれた言葉に、顔を飛び出して耳まで真っ赤になる。
蕾さんとの事を勝手に誤解した私は、透也に別れを切り出した事がある。
透也が必死に誤解を解いてくれて、別れる事なく幸せな今を迎えている。
その時以来、透也は私に言葉で気持ちを伝えてくれる。
「そのシュシュ凄く素敵ね。でも貴女には少し大人っぽい気がする」
私と透也の甘い雰囲気を無視して、片山さんは透也のグラスにビールを注ぎながらチラリと私の右手首へと視線を向けた。
「このシュシュとリングは、誕生日に透也から貰ったんです」
そう言って、私は片山さんの目の前に左手を見せつける。
オシャレなデザインのプラチナリング。
リングの内側には、私の誕生石と”Eternally -T to M-”の文字が彫られてる。
普段は右手の薬指に着けてるけど、宴会でこうなる事を見越して、温泉を出てから左手に着けていた。
「俺らより6コも下だから、片山さんから見たら子供っぽいかもしれないですね」
でも──…と透也は小声で言葉を繋げる。
「子供っぽい所も、可愛くて好きだよ」
耳元に寄せられた透也の唇から紡がれた言葉に、顔を飛び出して耳まで真っ赤になる。
蕾さんとの事を勝手に誤解した私は、透也に別れを切り出した事がある。
透也が必死に誤解を解いてくれて、別れる事なく幸せな今を迎えている。
その時以来、透也は私に言葉で気持ちを伝えてくれる。
「そのシュシュ凄く素敵ね。でも貴女には少し大人っぽい気がする」
私と透也の甘い雰囲気を無視して、片山さんは透也のグラスにビールを注ぎながらチラリと私の右手首へと視線を向けた。
「このシュシュとリングは、誕生日に透也から貰ったんです」
そう言って、私は片山さんの目の前に左手を見せつける。
オシャレなデザインのプラチナリング。
リングの内側には、私の誕生石と”Eternally -T to M-”の文字が彫られてる。
普段は右手の薬指に着けてるけど、宴会でこうなる事を見越して、温泉を出てから左手に着けていた。

