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桜 ~あなたに見られたくて~
第8章 カードゲームの男の子
「おねえさんは、何て名前?」
「私?私は陽菜よ」
「へえ~…ヒヨコみたいに可愛いから雛?」
「う~ん…そっちとは字が違うけど…
まあいいわ、ひなって呼んでね」
そんな他愛ないおしゃべりをしながらでも
料理はどんどん完成してゆきます。
「さあ、どうぞ、召し上がれ」
「いただきま~す」
健司は美味しそうに一口頬張ると
「陽菜は料理、あんまり得意じゃないんだね」と
素直な感想を伝えてくれました。
「あのね…
そういうときは不味くても美味しいって言うのが
大人の男なのよ!」
「じゃあ、美味しい」
そんな憎まれ口を言いながらも
健司は私の作ったオムライスを完食しました。
「まあ、だらしない口の周りにケチャップが…」
私は健司の口元に指を這わして
ケチャップをすくい取ってあげました。
そして指に付いたケチャップをペロリと舐めると
健司は顔を真っ赤にして
股間を押さえてうつむいてしまいました。
「あら?どうしたの?」
「チンチン…勃っちゃった…」
私の指が唇に触れて興奮したみたいです。
「おチンチン、大きくなっちゃたのね」
「皮から先っぽが飛び出て
パンツに擦れて痛いんだ…」
「まあ!かなり痛いの?」
うん。と、うなづくので
「パンツで擦れて痛いんなら
パンツを脱いじゃえば?」
私は何気なく
そんなことを言ってしまったんです。

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