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愛してるなんていらない
第1章 誰?
『お店出よっか。』
『はい!』
そして上機嫌で支払いを済ませ、私たちは店を出たーー
どんどん思い出して 私は頭を抱えた。
(そうだ、それから近くのコンビニ寄ってビール買って....)
「思い出した?」
男が聞く。
私は小さく はい、と答えて 謝った。
「すみません..ほんとに..」
「まぁ別にいいよ。それより一応友達に連絡しといたら?心配してるかもしれない」
「あ、そっか..」
私がベッドから下り携帯を探していると、後ろから気まずそうに男がいった。
「あのさ、目のやり場に困るんだけど。」
「ああっ!!」
タオルケットを巻いただけであることに気づいて、落ちていた下着と服を着る。
その間 男はずっと壁を見ていた。
着終わって 転がっていた携帯を手に取り
開くと、案の定百合から電話やメールがきていた。

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