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愛してるなんていらない
第5章 再会

「危うく二番目になるとこでした!」
「裕子、そこらへんはちゃんとしてるよね~」
苦笑いすると、え~そうですか~?といいながら、できたコーヒーをトレーに載せて、二人のほうへ向かった。
ルンルン、と今にもスキップしだしそうな様子に、私は一人で吹きそうになる。
「あの~すみません。」
「はい、今行きます!」
客が手を上げて私を呼ぶ。
私がすぐに向かうと、コーヒーを置きながら男に視線を送る裕子を見た。
そしてその男の顔を確認して、思わずアッ、と声が出た。
視線の先にいたのは、片桐洋一だった。
「えーと、この、イチゴとチョコの・・・あの、聞いてますか?」
イラついたような客の声に 我に返って、謝る。
「も、申し訳ございません、えっと・・」
「この、イチゴとチョコのパフェひとつ。」
「かしこまりました。」

