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幼なじみのフヒト君
第1章 フヒト
わたしの言葉で、不日人の顔がパアァァァと笑顔になる。
か、可愛いい
エンジェルスマイルとはこの事だ。
わたしの手を握り閉めると、じっと目を見つめてきた。
な、なに?
心臓がドキドキと跳ね上がる。
「舞ちゃん!試したい事がある!」
そういうと、軽々わたしを持ち上げベッドに座らせた。
スポーツで鍛えた力は伊達じゃない。
見た目に反して不日人はかなり力がある。
「へ?」
いきなり話を変えられて、間抜けな声を出してしまった。
ズイッと顔を近づけ、目をキラキラさせて
「いい?」
と聞いてくる。
「え、う、うん………?」
なにがなんだかサッパリだ。
不日人は一旦身を引くと携帯を取り出し、何かを見ていた。
「?」
不思議に思いながら、見ていると携帯を閉じて、不日人が此方を向く。
「舞ちゃん、目を閉じて。」
瞼に手のひらをかざしながら言う。
催眠術?
そんな感じの優しい言い方だった。

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