この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
―不還―
第7章 暗闇の中…一筋の安寧 1
調査兵団に入ってから根城にしている古城。
もうすっかりと慣れてしまった少しじめっとした、
湿気を帯びたような地下の自分の部屋。
深夜、ベットの上で膝を抱えたまま、
エレンは先日の壁外遠征での出来事をずっと考えていた。
俺のせいで皆を失った…
リヴァイ班の皆を死なせてしまった…
そしてその敵でもある女型の巨人にむざむさと敗北してしまった……
エレンはどうしてもリヴァイにその事を謝りたかった。
しかし切り出すタイミングもなく、
憲兵団に身柄を拘束されるまで日がない。
兵長はまだ起きているだろうか…?
じっとしていられなくなったエレンは、
立ち上がってランプに火を灯した。
ドアに施錠はされていない。
ギィと音を立ててゆっくりとそれを開けた。
何て兵長に言おうか……
言葉が纏まらないままエレンは石造りの階段を
ゆっくりと昇って行った。
最初は敵意を剥き出しにされた事もあった。
でもこんな自分を信頼してくれた。
賑やかに過ごしていたこの古城にあの人たちはもう居ない……
涙ぐみそうになりながらも、エレンは口唇を噛み締めて
リヴァイの部屋へ向かった。
もうすっかりと慣れてしまった少しじめっとした、
湿気を帯びたような地下の自分の部屋。
深夜、ベットの上で膝を抱えたまま、
エレンは先日の壁外遠征での出来事をずっと考えていた。
俺のせいで皆を失った…
リヴァイ班の皆を死なせてしまった…
そしてその敵でもある女型の巨人にむざむさと敗北してしまった……
エレンはどうしてもリヴァイにその事を謝りたかった。
しかし切り出すタイミングもなく、
憲兵団に身柄を拘束されるまで日がない。
兵長はまだ起きているだろうか…?
じっとしていられなくなったエレンは、
立ち上がってランプに火を灯した。
ドアに施錠はされていない。
ギィと音を立ててゆっくりとそれを開けた。
何て兵長に言おうか……
言葉が纏まらないままエレンは石造りの階段を
ゆっくりと昇って行った。
最初は敵意を剥き出しにされた事もあった。
でもこんな自分を信頼してくれた。
賑やかに過ごしていたこの古城にあの人たちはもう居ない……
涙ぐみそうになりながらも、エレンは口唇を噛み締めて
リヴァイの部屋へ向かった。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


