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第12章 一円単位で

「脚疲れた」

「あと三十分だって」

「しりとりしようぜ」

「やだ。頭使いたくねえ」

「狼ゲーム」

「二人じゃな」

「ゲームマスターの赤ずきんちゃんは村人達に告げました」

「始めるな」

「私のおばあちゃんを食べたのはだあれ？」

「……見つけてくれなきゃ一日目には耳を」

「えへへ。二日目には鼻を」

「三日目には口を」

「最後に眼を」

「さあ犯人を探して」

「見つけた方にはリンゴを」

「犯人には毒リンゴを」

「ここには猟師が二人」

「ほら、進むぞ」

「いいとこだったのに」

「顔赤いな。帽子かぶれよ」

「うん。借りるね」

「ずきんじゃないけどな」

「赤いから良い」