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無垢な彼女
第8章 甘美な彼氏
迷子センターに着くと、何だか騒々しい?
「ーーーー!?ーーーっ!!」
「ソーリー!あーー!キャンユースピークイングリッシュ!?」
もしかしてこの子の両親!?
英語もほとんど出来なさそうなスタッフの人が困り果てている。
そこへ鴨宮君が男の子を抱いたまま両親に話し掛けた。
「…ーーー?」
「ーーーー!!!」
鴨宮君…格好良すぎる…。
しばらく鴨宮君とその両親が話していて、最後にものすごく感謝されていた。
もう何を言ってるのか全くわからなかったけど…すぐに見つかってよかったぁ…
何となく頑張って聞いたところフランス語っぽい?
鴨宮君って英語のスピーチコンテストも優勝してたし、フランス語まで話せるって…そんなの知らなかった。
尊敬してしまう…
鴨宮君は戻ってくると、またいつものように私の手を取って握ってくれた。
「見つかって良かったね」
「…そうだな」
「フランス語?ペラペラでビックリしたぁ」
「……小学生の頃三年くらい住んでたから」
「え!?そうだったんだ!」
自分の事あんまり話さないから全然知らなかったなぁ…。
鴨宮君の意外な一面を知ることが出来て、嬉しかった。
これからもっと知れたらいいんだけどなぁ…

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