この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
無垢な彼女
第4章 悪魔な彼女
「……イテテ…何があったんだ?」
「ふえぇッ…武山君助けてぇ…」
「どうした!?暗くて全然見えない」
ザワザワして人混みの音が上から聞こえる…。
これは…俺達落ちた?
幸い落ちるときに枝で少し切ったくらいで何ともない。
「小山!?怪我してない!?」
「…うん…引っかかってるのー…取ってぇ…」
少し目が慣れて、上の会場の灯りで斜面の少し上の辺りに小山がいるのが見えた。
帯が引っかかって宙吊りになっているようだ。
斜面に突き出ている石に足をかけると小山に届く。
「ちょっとごめん」
「…うん」
小山の腰に腕を回して手探りで帯から枝を取ろうとすると、帯を枝が貫いているのがわかった。
「うわ…小山に刺さってなくて良かったー…これどうやって外そう」
「ふえ?どうなってるのー?」
「枝が帯に刺さってる…帯外せば取れるかも…あ!暗くて見えないから安心して!」
「…んー…じゃあ、外すー」
「俺が外すから俺に掴まってて?」
「うん…ごめんね…」
小山は俺に抱きついて掴まった。
小さいだけあって軽い…なんか柔らかいし、良い匂いするなぁ…いかん!変な事考えるな!淳の彼女だぞ!
帯を外す事に集中した。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


