この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
100のベッドシーン
第19章 卒業しても、好きでした
「もう“先生”って呼ばなくていい。俺のこと、名前で呼んでくれよ」
その言葉に、胸が高鳴った。
気持ちは止めようと思っても、もう止まらなかった。
だって私はもう、生徒じゃない。
「少し、歩かないか」
駅に向かう道をそれて、彼――高橋遼さんはそう言った。
かつて“先生”と呼んでいた人に、名前で呼ぶことさえまだぎこちないまま、私はうなずいた。
静かな並木道を抜け、人気のない公園のベンチに腰を下ろしたとき、どこか夢の中にいるようだった。
「今日は、来てよかったよ。……澪に会えて」
「……そんなふうに呼ばれたの、初めてです」
「気に入らない?」
「ううん……嬉しかった」
その言葉に、胸が高鳴った。
気持ちは止めようと思っても、もう止まらなかった。
だって私はもう、生徒じゃない。
「少し、歩かないか」
駅に向かう道をそれて、彼――高橋遼さんはそう言った。
かつて“先生”と呼んでいた人に、名前で呼ぶことさえまだぎこちないまま、私はうなずいた。
静かな並木道を抜け、人気のない公園のベンチに腰を下ろしたとき、どこか夢の中にいるようだった。
「今日は、来てよかったよ。……澪に会えて」
「……そんなふうに呼ばれたの、初めてです」
「気に入らない?」
「ううん……嬉しかった」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


