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第15章 一夜の相手は、社長でした

彼の瞳は揺るがなかった。

真帆は胸の中の不安が少しずつ溶けていくのを感じた。

その夜、ふたりはいつものホテルの一室で向かい合った。


ランジェリー越しに伝わる肌の温度に触れられ、真帆の身体は自然と蓮へと引き寄せられる。

「君のことを、もっと知りたい。」

蓮の指先が、ゆっくりと真帆の首筋を撫でた。

彼の息が頬にかかる度、真帆の心拍は早まる。


「蓮さん、私……あなたのこと、全部知りたいです。」

熱く見つめ返す真帆の目に、蓮は柔らかく微笑んだ。

そのまま重なった唇は、まるで約束のように深く、そして優しく触れ合う。

手は自然と服の内側へと滑り込み、互いの肌を確かめ合うように触れる。

「怖がらなくていい。」