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第5章 マダム信子

「スカート、ちょっと捲ってみようか」

言われるままにスカートを腰の方までずらした。

「うわ～、綺麗なショーツですねえ」

ショーツを誉めてもらって嬉しかった。
今日のためにおニューのショーツを
身につけて来たのだから。

「せっかくなんで触らせてもらいますね」

緒方の指がいきなり股間を触ってきた。
心構えはできてはいるものの
やはり初対面の男にショーツの上からとはいえ
アソコを触られるのは恥ずかしい…

思わず強く触られるのを拒んで
緒方の手首を握ってしまった。

「おや？以外と拒むんですね
そういう悪い子にはお仕置きしないとね」

緒方はそう言うと
さっさと全裸になってしまった。
立派な体躯に比べて
緒方の男性自身はさほど大きくはなかった。
いや、ムキムキマッチョゆえに
アソコが小さく見えるだけなのかもしれない。

「さあ、奥さんも早く脱いじゃいなさいな」

緒方が見せてくれたコンテと進行が違う気がした。

「臨機応変にやりましょうや」

緒方はマダムに抱きつくと
耳元でマイクに拾われることのないように
小声でそういった。

こういう現場って
そういうものなのかもしれないわね
マダムはコクリと頷くと
急いで同じように全裸になった。