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第25章 のんびりとした午後

そうさんを追ってベッドから出る。

ソファーに座るそうさんの横に私も座る。

「さて、何をしようか？今日は外出は控えたいし、映画でも観る？」

そう言って少し前に流行っていたアニメを見ることにする。

「そうさんにアニメっていうイメージ無かったです」

「うん、あんまり見ないかなぁ。ちーちゃんは？」

「話題になった作品を見るくらいです」

「興味なかった？」

「これ、人気があったのですよね。この監督の作品は色使いが澄んでいて綺麗ですよね」

川の流れや新緑の優しい色合いに癒される。

そうさんがゆっくりと私に寄りかかって来る。そうさんが触れている私の右側でそうさんの体温を感じる。

いつの間にか右手にそうさんの左手が重ねられていて、ハッとして手に力が入る。

「ダメ、このまま動かないで」そう言ってそうさんが私の手を自分のひざの上にそっと置く。