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4畳半でスワッピング
第10章 姉夫婦の訪問

冬彦さんの心情は理解できるが、つまらない条件を提示されても困ると思って、言い出しっぺの春菜さんが問いただします。

「確かにおっしゃる通りですけど、具体的にどんな条件なんですか?」

「そうだなあ……欲情しないように、双方とも衣服を着て裸にならないこと。最初から最後まで目隠しをして、互いに目を合わせないこと。もちろんキッスもしないこと。僕が監視して受精を見届けることにする」


春菜さんがあきれ顔で異を唱えます。

「それは無理じゃありませんか? 欲情しなけりゃ勃起しないし、射精だってできないんですから。女性だって機械じゃないんですから、前戯も無しに、いきなり挿入されたんじゃあ堪りませんよ。きっちり満足に受精できなかったら、2度も3度も二人はセックスを繰り返すことになりますよ」

「うむむ、それはその場で、情況次第で判断しよう。桜子、それでいいだろう?」

桜子お姉さんは淡々と応じます。

「私は受け身の立場ですからねえ。受精さえ成功すればいいのですから。あなたにお任せしますわ」


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