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ただ一緒に居たいだけ
第11章 深まる関係
出張は国内外含めて多いけど、
出張先で何処かに行くということは殆どなかった。

名古屋も何度となく来ているけど名古屋城も見たことがないと言っていたので、
車で近くを通ってくれてから熱田神宮という所に連れて来て貰った。


駐車場に車を停めて、
のんびり広々とした境内や宝物殿のような処を観てまわる。

櫃まぶしは夕方16:30の予約ということだったので、
甘味処で軽食をいただいたりしてゆっくり回ってから老舗の鰻屋さんに車で移動した。


渋い店内でお茶をいただきながら、
「スニーカーで良かった!
ありがとうございます」と笑うと、
嬉しそうな顔をした。


「急な誘いで必要になったから」と言って、
今日、身につけているもの一式、
健吾さんが購入してくれていた。


「そんな安いの?」と笑われながら、
お気に入りの若いヒトが買うブランドで好きな色と柄のワンピースとそれに重ねるアンダーウェアとソックスを買った。


スニーカーは健吾さんが自分が好きなメーカーのをお揃いで買うから、
笑ってしまった。



美味しく櫃まぶしをいただいて、
のんびりドライブしながら名古屋駅に着いた。

駅ナカのカフェでお茶をしながら携帯で新幹線のチケットを取ろうとして、
たくさんの着信に気付いて少し胸が痛くなる。


気にしないフリをしたけど、
多分顔に出てしまっていて、

「慎吾から?
私が話をしようか?」と言うので、

「いえ。
大丈夫です」と笑った。


「また、近々、会いたいな」と言って手を握ってくれるけど、
私は少しうわの空だったかもしれない。


別れ際に、
「これ、お礼です」と言ってエルメスの紙袋を渡すと、
少し驚いた顔をして、
「ありがとう」と言った。


そして、改札で健吾さんは少し寂しそうに笑って手を振った。

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