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第5章 穴兄弟

私は五十嵐くんと三宅くんを畳の上に座らせ、今までのことを話します。
「…ってわけで、私は五十嵐くんとも三宅くんとも身体の関係があるの。　だから、五十嵐くんが下半身丸出しなのも、三宅くんが私を押し倒したのも、当たり前の流れなの」

「蘭子さんとセックスしたのは俺だけだと思ってました」
五十嵐くんがつぶやきます。

「僕は蘭子さんは僕だけのモノだと思ってました」
三宅くんも残念そうです。

男の人には独占欲があることを、私は心得ています。
そして、それを踏みにじってしまったことは、申し訳ないです。

でも、全てが明らかとなった今では、仕方ないことです。

「五十嵐くんと三宅くんは穴兄弟よ。　だから、仲良くしてね」
私はふたりの目を見て話します。