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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第38章 死への旅立ち(アズート)
五年前。
ルナとディオンは共に死を選び、旅の途中にあった。
「誰っ・・・?」
闇の中に金色の光が浮かんでいる。
男は黒ひげに覆われた顔をしかめ、声の主を探った。
そして樹海の大木に寄り添う二人の姿をボンヤリと捕らえた。
ブルーの髪をした美少女が白髪の青年に抱かれ肩を震わせている。
青年は剣を抜き、男に向かって身構えていた。
剣を持つ手も重そうで、ひ弱そうな身体に似合わず目だけが鋭い眼光を投げている。
「誰だっ・・・?」
剣を突きつけて叫ぶ様に慎重に身構えながら、男はとぼけた声を出した。
「いや、ちょっくら道に迷って・・・」
「嘘をつけっ」
間髪入れない言葉に、男の表情は見る見るうちに凶暴に変わっていった。
ルナとディオンは共に死を選び、旅の途中にあった。
「誰っ・・・?」
闇の中に金色の光が浮かんでいる。
男は黒ひげに覆われた顔をしかめ、声の主を探った。
そして樹海の大木に寄り添う二人の姿をボンヤリと捕らえた。
ブルーの髪をした美少女が白髪の青年に抱かれ肩を震わせている。
青年は剣を抜き、男に向かって身構えていた。
剣を持つ手も重そうで、ひ弱そうな身体に似合わず目だけが鋭い眼光を投げている。
「誰だっ・・・?」
剣を突きつけて叫ぶ様に慎重に身構えながら、男はとぼけた声を出した。
「いや、ちょっくら道に迷って・・・」
「嘘をつけっ」
間髪入れない言葉に、男の表情は見る見るうちに凶暴に変わっていった。

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