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not erotic love stories
第33章 図面と建築模型:雨宿り(第四話) A4サイズのラブレター

びしょ濡れになったスーツの上着を脱ぐと、やっとたどり着いたオーナーのビルのエントランスホールのエレベーターの前で、やけになってバサバサとはたいた。
水しぶきが、男の心を代弁するかのように弾けている。
受付の女性に名前を告げると、応接室に案内された。
出されたお茶にも手をつけず苛立ちながら腕時計を見ている。
十一時であった。
アポイントの時間より三十分も遅れている。
よもや2時の約束には遅れないだろうとは思うのだが、冷たい汗が背中を伝わってくる。
水しぶきが、男の心を代弁するかのように弾けている。
受付の女性に名前を告げると、応接室に案内された。
出されたお茶にも手をつけず苛立ちながら腕時計を見ている。
十一時であった。
アポイントの時間より三十分も遅れている。
よもや2時の約束には遅れないだろうとは思うのだが、冷たい汗が背中を伝わってくる。

